GA4とUAでデータが違う場合に確認すべきこと②

公開日: 2023/9/27

GA4情報

こんにちは、FAROチームです。
GA4に移行はしたものの、UAと数値や定義が変わりお困りの方も多いかと思います。
本日は、前回の①から続き、GA4とUAの数値が一致しない場合の中で、データが比較できるケースと指標についてお届けします。
※2023年12月8日に情報更新

データが比較できるケース

  • 比較できるのはページビュー数とコンバージョンの2指標です。これ以外の指標はUAとGA4では定義が異なるため、比較することはできません。
  • ページビュー数とコンバージョンはリアルタイムレポートにおいて、以下の6つの条件をすべて満たしている場合に比較することができます。
  1. (UAプロパティの)トラッキングIDと(GA4プロパティの)タグ ID の両方が同じウェブページのデータを収集している。
  2. どちらのプロパティでも同等のタグを実装している。
  3. すべてのタグが正常に配信されている。
  4. UAプロパティとGA4プロパティで同じタイムゾーンを使用している([プロパティ設定] > [レポートのタイムゾーン])。
  5. UAプロパティのフィルタを適用していないビューと、GA4プロパティの 1 つのウェブデータ ストリームを比較している。
  6. UAプロパティとGA4プロパティの両方で 30 分以上にわたってデータを収集していて、リアルタイム レポートでデータを比較できる。
UAプロパティの指標/レポートGA4プロパティの指標/レポート

ページビュー数

[リアルタイム]>[コンテンツ]>[ページビュー数]タブ

イベント数(page_viewイベントの場合)
[リアルタイム]>[イベント名ごとのイベント数]カード

達成した目標数


[リアルタイム]>[コンバージョン]

コンバージョン
[イベント名ごとのコンバージョン数]カード
(イベントをコンバージョンとして有効にし、達成を目
指す目標のいずれかにマッピングしている場合。
例:特定のページを開くイベントを作成してコンバージ
ョンとして有効にし、目標とするリンク先のいずれか
にマッピングしている)。

[UA→GA4] ユニバーサル アナリティクスと Google アナリティクス 4 のデータ - アナリティクス ヘルプ

 

UAとGA4における指標の定義の違い

  • 各指標の定義や注意事項です。
指標UAGA4
合計ユーザー数
(totalUsers)
ユーザーの合計数イベントが記録されたユニークユーザー
の合計数
・エンゲージメントイベントなどを発生
させなかったとしてもカウントされる
ユーザー数を表す
新規ユーザー数
(newUsers)
初めてサイトを利用したユーザーの数初めてサイトを利用した、もしくはアプ
リを起動したユーザーの数(first_openま
たはfirst_visitイベントがログに記録され
た新しいユニークユーザーのID数)
アクティブユーザー
(activeUsers)
なしウェブサイトまたはアプリケーションに
アクセスした個別のユーザー数
・エンゲージメントが発生するか、
以下の情報が収集された場合にアクティブ
ユーザーとして認識される
・ウェブサイトのfist_visitイベントまたは
 engagement_time_msecパラメータの
 発生
・Androidアプリのfist_openイベントまたは
 engagement_time_msecパラメータの発生
・iOSアプリのfist_openイベントまたは
 engagement_time_msecパラメータの発生
ページビュー
(page_viewおよび
screenPageViews)
表示されたページの合計数  
同じページが繰り返し表示されたり
リロードされた場合も集計される。
表示されたアプリ画面またはウェブペー
ジの総数(screen_view + page_viewの合
計) 
・同じページが繰り返し表示されたり
リロードされた場合も集計される。
ユニークページビュー
(ページ別訪問数)
閲覧されたページの合計数
重複カウントはしない。
なし
セッション・ユーザーがウェブサイトやアプリ
 に積極的に関与している期間
・無操作状態が30分以上経過したり、
 午前0時を経過した場合、新しい
 キャンペーンパラメータによるセッ
 ションが開始された場合などに途切
 れる
・session_startイベントで測定
・操作が30分以上*行われなかった場合
 は途切れる
・午前0時の経過や新しいキャンペーン
 パラメータによるセッション開始時に
 も途切れない
・セッションはユニークセッションのID
 数を推測したものであり、実測値では
 ないことに注意
コンバージョン・コンバージョンとみなす特定の行動
 やページ遷移を定義し、その行動を
 行うとコンバージョンが記録される
・UAでは各目標につき、1回のセッシ
 ョンにおいてコンバージョンがカウ
 ントされるのは1回のみで、同じ
 フォームを2回送信しても最初の1回
 のみしか記録されない
・コンバージョンとみなすアクションを
 イベントとして指定して、その行動を
 行うとコンバージョンが記録される
・同じセッションで同じコンバージョン
 が複数回記録された場合もすべてが集
 計され、同じフォームを2回送信した
 場合には2回分のコンバージョンが記
 録される
直帰率・ページで何も行われなかった(ページ
 遷移やイベントを発生させなかった)
 セッションの割合。
・長く滞在していてもアクションが記
 録されなかった場合は直帰として扱
 われます。
・エンゲージメントが発生しなかった
 セッションの割合。①コンテンツの
 閲覧が10秒未満、②コンバージョン
 イベントを発生させなかった、③ペ
 ージ遷移をしなかった、これらの条
 件のいずれかが満たされた場合に直
 帰(=エンゲージメントが発生しなか
 った)として扱われる
合計イベント数  ・ユニバーサル アナリティクス
 のイベントには、カテゴリ、
 アクション、ラベルがあり、
 イベントは 1 つのヒットタイ
 プとみなされます。
・「合計イベント数」は、カテ
 ゴリ / アクション / ラベルの
 イベントが発生するたびに加算
 されます。
なし
イベント数なし・すべての「ヒット」は 1 件のイベントと
 みなされ、GA4 イベントにはカテゴリ、
 アクション、ラベルという概念はない
・すべてのアクションはイベントとみなさ
 れます。各イベント名は一意であるとは
 限らない


ユーザーについて

  • UAでは「合計ユーザー数」と「新規ユーザー」の2つのユーザー指標がありました。
  • GA4では「合計ユーザー数」「アクティブユーザー(※UI上では「ユーザー」表記)」、「新規ユーザー」の3つの指標になっています。
  • GA4では「アクティブユーザー」が主なユーザー指標となっているほか、これ以外の定義・測定方法もやや異なります。
指標UAGA4
合計ユーザー数     
(totalUsers)
ユーザーの合計数          イベントが記録されたユニークユーザー
の合計数
・エンゲージメントイベントなどを発生
 させなかったとしてもカウントされる
 ユーザー数を表す
新規ユーザー数
(newUsers)
初めてサイトを利用したユーザーの数初めてサイトを利用した、もしくはアプ
リを起動したユーザーの数(first_openま
たはfirst_visitイベントがログに記録され
た新しいユニークユーザーのID数)
アクティブユーザー
(activeUsers)
なしウェブサイトまたはアプリケーションに
アクセスした個別のユーザー数
・エンゲージメントが発生するか、以下
 の情報が収集されたユーザーの数
・ウェブサイトのfist_visitイベントまた
 はengagement_time_msecパラメー
 タの発生
・Androidアプリのfist_openイベントま
 たはengagement_time_msecパラメー
 タの発生
・iOSアプリのfist_openイベントまたは
 engagement_time_msecパラメータの
 発生

 

  • GA4におけるユーザーの識別方法
  • UAではClient-ID(デバイスID)と、カスタム設定されていればUser-IDで個人が識別されていました。
  • GA4ではさらにGoogleシグナルによる個人識別方法が追加され、設定をオンにしていれば自動で個人を識別する方法として用いられます。

    つまりGA4はクロスデバイス利用に強い構造となっており、複数のデバイスを使うユーザーがいた場合にそれが特定できればユーザー数は少なくなります。

  • [GA4] レポート用識別子 - アナリティクス ヘルプ

 

1.User-ID機能

  • ウェブサイトにログインシステムなどがあり、ユーザーに一意のIDが存在する場合、そのIDをユーザーの識別子とする方法です(別途実装が必要です)。
  • このUser-IDに紐づく属性情報をGA4へインポートすることも可能です。
  • ユーザー ID の使用が Google アナリティクス利用規約に準拠したものとなるよう管理する責任があります。
  • ユーザーを識別する以外に、マーケティング用のオーディエンスを作成したり、User-IDに紐づけた属性をインポートしてディメンションのように使って分析することができます。
     

2.GoogleSignal

  • Google にログインしているユーザーから得られるデータによってユーザーの識別子とする方法です。
  • Google シグナルのデータを利用できる場合、ユーザーから収集したイベントデータを、ログイン中のユーザーのGoogleアカウントと関連付けます(ユーザーがその情報の共有に同意している場合)。
  • 広告レポートやユーザー属性(性別・年代)、インタレストカテゴリといったディメンションが使用できます。


3.デバイスID(Cookie)

  • ブラウザベースまたはモバイルアプリ ベースで付与される、ウェブサイトまたはモバイルアプリの仮名化された個々のユーザーを識別するIDを識別子とする方法です。
  • ウェブサイトの場合、デバイス ID の値は、_ga Cookie のクライアント ID プロパティから取得されます
  • iOS または Firebase のアプリの場合デバイス ID の値は、アプリのインストールを一意に識別するアプリ インスタンス ID から取得されます。
  • 参考:[GA4] デバイス ID

 

ユーザーエンゲージメントについて

  • ユーザーエンゲージメントとは、ウェブページが前面にあった(フォーカス状態にあった)時間、またはアプリの画面が前面で表示されていた時間のことを指します。
     ◦ユーザーエンゲージメントはuser_engegement_time_msec(エンゲージメント時間を測定するパラメー
      タ)によって記録されます。
  • 新しいセッションが開始されると、user_engegement_time_msec(エンゲージメント時間)パラメータの記録が開始されます。
     ◦直前のイベントが存在しないsession_start, page_view, first_visitイベントにはuser_engegement_time_msecパラメータはなく、次のイベントにエンゲージメント時間が追加されます。
  • UAと異なり、離脱時にもuser_engagementイベントが自動発火するため、「離脱した時間」がわかる=直帰セッションであっても滞在した時間が分かるようになっています。


 このため、GA4では直帰率などの指標よりも「エンゲージメント」がより重視されています。このエンゲージメント時間を元に、様々な滞在時間系指標が計算されます。

  • 平均エンゲージメント時間:ウェブサイトがユーザーのブラウザで表示されている平均時間、またはアプリ
        がユーザーのデバイスで前面表示されていた平均時間です。
    • 前面にないとそもそもイベントがカウントされません。
    • 平均エンゲージメント時間=エンゲージメントの合計時間(※ユーザーエンゲージメント)  ÷ アクティブ
            ユーザー数
       
  • セッションあたりの平均エンゲージメント時間:セッションあたりの平均エンゲージメント時間です。
    • セッションあたりの平均エンゲージメント時間=エンゲージメントの合計時間÷ セッション数
       
  • 平均セッション継続時間:すべてのエンゲージメント セッションの合計滞在時間(秒)をセッション数で割っ
        た値です。
    • UAの平均セッション時間と同じ定義です。
    • (セッションの最後のタイムスタンプ-セッション開始のタイプスタンプ)÷セッション数

 

<アクセスログの例>

  • ユーザーがウェブサイトのホームページにアクセスし、8 秒後にページを下にスクロールし、それから 11 秒後にウェブサイトの 2 ページ目に移動。2 ページ目で、ユーザーは 6 秒後にページを下にスクロールし、それから 7 秒後にサイトを離れる、という挙動を取った場合のユーザーエンゲージメントデータの例です。

    ◦最初のタイミングやページ遷移時はuser_engegement_time_msecパラメータは発生せず、次のイベント
     からuser_engegement_time_msecの値が入力されます。
    ◦このセッションの場合、エンゲージメント時間の合計は35,025ミリ秒(約35秒)になります。

 

ページビューについて


ページビュー数は設定によってはGA4・UAでデータが比較できる指標です。

指標UAGA4
ページビュー(page_view  
およびscreenPageViews)
表示されたページの合計数
・同じページが繰り返し表示されたり
リロードされた場合も集計される
表示されたアプリ画面またはウェブ
ページの総数
(screen_view + page_viewの合計)
・同じページが繰り返し表示されたり
リロードされた場合も集計される
ユニークページビュー
(ページ別訪問数)
閲覧されたページの合計数
・重複カウントはしない
なし

 


購入(トランザクション)について
 

購入イベントもページビュー同様、GA4とUAで近似しやすい指標です。

  • 各購買イベントを表すtransaction_id パラメータがGA4とUAで適切かつ一貫して適用されていれば比較が可能です。
      ◦GA4側でCVを1回のセッションで1回のみカウントするように設定が変えられるため、比較したい場合
       は設定の変更が必要です。
  • アトリビューションモデルを利用した貢献度が割り当てられたコンバージョンが存在する場合、最大7日間はデータが更新される可能性があります。
  • eコマースイベントはUAとGA4で互換性があり、片方が設定されていれば自動で翻訳されて両プロパティへデータが入るようになっています。ただし、UAとGA4で互換性のないイベントとパラメータがあり、これらが取得されないためにデータに差異が発生することがあります。


使っているイベント・パラメータに互換性があるかどうかは以下のページで確認できます。

Ecommerce event compatibility and translation reference (gtag.js)  |  Developer migration for ecommerce  |  Google for Developers

指標UAGA4
購入(purchase)・purchaseイベントは拡張eコマースモデル内で発生
・データは、Google Analyticsで提供されているJavaScript経由でproducts配列から取得
・purchaseイベントが推奨され、UAと同様の方法でデータが収集される
・独自にpurchaseイベントを収集する場合にはベント内にitemes配列を提供する必要がある

 

セッションについて
 

  • GA4のセッション測定方法
     
  • GA4ではユーザーがアプリをフォアグラウンドで開くか、現在アクティブなセッションがないとき(以前のセッションがタイムアウトした場合など)にページまたはスクリーンを表示すると、セッションが開始され、session_startイベントが収集されます。
  • ユニーク セッション ID の数をHyperLogLog++ アルゴリズムを使って推定することで、サイトまたはアプリで発生したセッションの数を算出しています。
      ◦つまりセッション数は正確なカウントではなく推定値であり、BigQueryを使って個別に計算した値とは
       ずれが発生します。
     
  • さらにレイトヒットイベント(イベント発生後にすぐに送信されないイベント)も、UAでは前日終了から4時間以内までだったものが72時間以内に変更されています。
    • つまり、72時間後までデータの変動が発生しうるので、できるだけ正確なデータを取得したい場合は数
         日(少なくとも48~72時間)おいてからレポートを作成することが重要になります。

       
  • データに差が発生する原因
     
  • セッションの途切れるタイミングが変化
    • UAでは上限24時間でしたが、GA4では日付をまたいだ場合もセッションが切れず、上限が廃止されました。
    • 30分操作がないとタイムアウトしてセッションが切れますが、タイムアウトする時間の設定が従来の1分~4時間までから、5分~7時間55分まで選択可能に変更されました。
      • この値は設定画面から変更が可能です(データストリーム>「タグ設定を行う」>「セッションのタイムアウトを調整する」)。
      • なおこの画面からエンゲージメントセッションとして扱うセッションの長さも10秒~60秒で設定可能です(デフォルトは10秒)。
    • なお、バックグラウンドで稼働するアプリ(ナビや音楽アプリ)もそのままではセッションが切れてしまいますが、パラメータを追加することでセッションを継続させることが可能です。
       
    • 参照元データが変わった場合
      • UAでは参照元情報が変わった場合は都度新しいセッションとして記録されていましたが、GA4ではセッション継続中の参照元の変化は新しいセッションとはなりません。このため、UAとGA4でセッション数に差が生じることがあります。
        ※UAでも直近のアクセスがDirect/Noneであった場合は上書きされません。
      • GA4では30分(※デフォルト。変更可能)以内の再訪問であれば、参照元が変わった場合でも同一セッションとして扱われます。


<例:あるページに参照元Aから流入→30分「以内」に別の参照元Bからサイトに流入>

  • この場合、UAでは参照元Aと参照元Bにそれぞれセッション1として記録されますが、GA4では一度目のアクセスである参照元Aにセッションが1として記録され、2回目のアクセスはセッション・参照元としてカウントされません。
    参考:[GA4] About Analytics sessions - Analytics Help

 

  • 上記以外の要因
     
  • ユーザーのタイムゾーンによる影響:UAではタイムゾーンに基づき、午前0時にセッションが途切れます。
  • サイト内部でUTMパラメータを使用している:参照元が上書きされて新しいセッションが開始されるため、UAにおいてセッション数が多くなる可能性があります。
  • UAにおいてデータフィルタを適用している場合にデータに差が発生する可能性があります。
指標UAGA4
セッション      ・ユーザーがウェブサイトやア
 プリに積極的に関与している
 期間
・無操作状態が30分以上経過し  
 たり、午前0時を経過した場
 合、新しいキャンペーンパラ
 メータによるセッションが開
 始された場合などに途切れる
・session_startイベントで測定
・操作が30分以上行われなかっ
 た場合は途切れる
・午前0時の経過や新しいキャン
 ペーンパラメータによるセッ
 ション開始時にも途切れない
・セッションはユニークセッショ
 ンのID数を推測したものであり、
 実測値ではないことに注意

 


コンバージョンについて
 

コンバージョン値は近似できる可能性がありますが、測定定義に違いがあるため、必ずしも一致するわけではありません。

  • UAでは目標タイプによって設定が異なりましたが、GA4では「コンバージョンイベント」に一本化されました。
     ◦コンバージョンイベントとして、特定の行動やページへのアクセスアクションを測定します。
     ◦UAから自動でコピーされたイベントは稼働しないことがある・従来と同様のデータが取れないケースが
      あるため、必ず確認が必要です。
  • GA4では同じコンバージョンイベントが発生した場合も発生回数分カウントされるため、同一のコンバージョンイベントが複数回発生するようなサイトの場合、値がずれることがあります。
    • この設定は変更することができます。
  • アトリビューションモデルを利用した貢献度が割り当てられたコンバージョンが存在する場合、最大7日間はデータが更新される可能性があります。
     

    指標UAGA4
    コンバージョン ・コンバージョンとみなす特定の行動
     やページ遷移を定義し、その行動を
     行うとコンバージョンが記録される
    ・UAでは各目標につき、1回のセッシ
     ョンにおいてコンバージョンがカウ
     ントされるのは1回のみで、同じフォ
     ームを2回送信しても最初の1回のみ
     しか記録されない
    ・コンバージョンとみなすアクション
     をイベントとして指定して、その行
     動を行うとコンバージョンが記録さ
     れる
    ・同じセッションで同じコンバージョ
     ンが複数回記録された場合もすべて
     が集計され、同じフォームを2回送
     信した場合には2回分のコンバージョ
     ンが記録される

     

直帰率について


直帰率は測定方法から大きく変わったため、比較はできません。

  • GA4では直帰率は「1-エンゲージメント率」で算出されます。従来の指標とは全く異なる定義であるため、比較することはできません。
     

    指標UAGA4
    直帰率     ・ページで何も行われなかった(ページ
     遷移やイベントを発生させなかった)
     セッションの割合。
    ・長く滞在していてもアクションが記
     録されなかった場合は直帰として扱
     われます。
    ・エンゲージメントが発生しなかった
     セッションの割合。①コンテンツの
     閲覧が10秒未満、②コンバージョン
     イベントを発生させなかった、③ペ
     ージ遷移をしなかった、これらの条
     件のいずれかが満たされた場合に直
     帰(=エンゲージメントが発生しなか
     った)として扱われる

     

イベント数について


イベント数もGA4とUAで大きく異なるものであり、比較はできません。
 

  • GA4ではすべてのヒットが「イベント」として扱われます。
    ◦UAでは「イベントカテゴリ」「イベントアクション」「イベントラベル」として、ボタンクリックや特定
     のアクションに個別のイベントとして設定していました。
    ◦GA4では「イベント」がそもそもの測定単位となっており、基本的な考え方が異なります。
     
  • 比較ができる状況は限定的であり、UAでイベントとして設定されていたものが、特定の1か所のイベントであった場合、GA4の同一イベントと比較できる(近似値が得られる)可能性があります。

    指標UAGA4
    合計イベント数     ・ユニバーサル アナリティクスの
     イベントには、カテゴリ、アク
     ション、ラベルがあり、イベン
     トは 1 つのヒットタイプとみな
     される
    ・「合計イベント数」は、カテゴ
     リ / アクション / ラベルのイベ
     ントが発生するたびに加算され
    なし
    イベント数なし・すべての「ヒット」は 1 件のイベント
     とみなされ、GA4 イベントにはカテゴ
     リ、アクション、ラベルという概念は
     ない
    ・すべてのアクションはイベントとみな
     される


以上、GA4とUAの数値が一致しない場合の中で、データが比較できるケースと指標についてお伝えしました。
UAと同じワードであっても意味が変わっている指標もあるので注意が必要です。
基本的にはUAと比較できない・しないことを念頭に置きつつ、上記を参考にしていただければと思います。


FAROチーム


FARO TOPへ