これからウェブ解析を始める方へ ディメンションと指標とは?

公開日: 2024/10/1

GA4情報

こんにちは、FAROチームです。

Google Analytics4(GA4)でウェブ解析を始めようとして、いきなりディメンションという横文字に躓いたりしていませんか?今回の記事ではウェブ解析の第一歩である、ディメンションと指標について解説していきます。

 

ディメンションと指標とは?

ディメンションと指標は、簡単に言ってしまえば「AごとのB」という関係です。この「Aごと」がディメンションで、「B」が指標となります。

例えば「性別ごとのユーザー数」であれば「性別ごと」がディメンション、「ユーザー数」が指標です。
「時間帯ごとのキーイベント数」であれば「時間帯ごと」がディメンション、「キーイベント数」が指標です。

このディメンションと指標はGA4で標準で豊富に容易されています。複数のディメンションをかけ合わせて使うこともできます。さらに発展して、自分で任意にディメンションや指標を定義して作成することも可能です。

▼ディメンションと指標

ディメンションと指標

 

よく使うディメンション

GA4では標準で様々なディメンションが用意されていますが、ここではよく使うディメンションをいくつかピックアップしてご紹介します。

■年/月
ユーザー数やセッション数などの期間推移を見るのに、年や月などのディメンションが活用できます。

■ページタイトル(またはページパス)
ページ単位でどれだけのアクセスがあったか、どのページが人気なのかを調べるのに活用できます。

■ランディングページ
サイトに訪問があった際、どのページにランディングしたか(最初に見られたページは何だったのか)を調べるのに活用できます。

■セッションのデフォルトチャネルグループ
セッションがどういった経路(自然検索での流入なのか、広告からの流入なのか)を調べるのに活用できます。

■性別/年齢
サイトに訪れたユーザーの属性を調べるのに活用できます。

 

よく使う指標

ここではよく使う指標をいくつかピックアップしてご紹介します。なお、指標名はGA4のレポート画面と、探索レポート画面で名称が異なるものもあります。ここでは標準のレポート画面に出てくる名称でご紹介します。

■ユーザー数/セッション数/表示回数
上記のどれも「アクセス数」と一括りにされる集客指標ですが、それぞれ定義が異なります。ユーザー数はサイトに訪問したユニークな人の数です。セッション数はサイトに訪問した回数、表示回数はサイトのページが閲覧された回数になります。例えば「Aさんが5回サイトに訪れて、訪れるたびに5ページを閲覧した」場合、ユーザー数は1、セッション数は5、表示回数は25になります。

■エンゲージメント率
サイトに訪問して何らかのアクションが発生することをエンゲージメントと呼びます。例えばセッションが10秒以上継続した、ページビューが2回以上発生した場合などが相当します。エンゲージメント率とは、セッション数に占めるエンゲージメントが発生したセッションの割合を指します。ものすごく簡単に捉えると、サイトに対する反応率とも言えます。

■セッションあたりの平均エンゲージメント時間
ユーザーがサイト上でエンゲージしていた時間をユーザーエンゲージメントと言います。セッションあたりの平均エンゲージメント時間はユーザーエンゲージメントをセッション数で割った数で、簡単に言うとサイト訪問時の滞在時間の平均と言えます。

■キーイベントレート

キーイベントはアナリティクスアカウントの管理者自身が設定する、サイト上で特に重要なイベントのことを指し、キーイベントレートはその発生率になります。こちらに関しては、詳しくは過去の記事をご参照ください。
キーイベントについて
キーイベントレートについて

 

カスタムディメンションについて

例えば会員制サイトであれば「会員または非会員ごとの」指標を出力する、ECサイトであれば「お気に入り登録された商品名ごとの」指標を出力するなど、GA4で標準で用意されていないディメンションを、カスタムディメンションとして自分で定義・作成することができます。ものによってはGoogleタグマネージャーなどのツールを用いて、少し高度な設定が必要になりますので、また別の記事でご紹介します。

 

おわりに

GA4のディメンション・指標について、正しく理解ができましたでしょうか。今回ご紹介した以外のディメンション・指標についても、正しく理解していくことで深堀りした分析ができるようになると思います。FARO REPORT NEXTでは基本的なディメンション・指標を網羅的に抑えたレポートを、簡単に出力することが可能です。ぜひウェブの分析にFARO REPORT NEXTの活用をご検討ください。