プロパティ?データストリーム? 今さら聞けないGA4の基本構成
GA4情報
こんにちは、FAROチームです。
皆さんはGoogle Analytics4(GA4)のアカウント構成について、正しく理解されてますでしょうか。実務で「アナリティクスアカウントの権限がほしいけど、管理者になんて伝えたらいいかわからない」といったお困りごとはございませんか?今回の記事ではGA4のアカウント構成や権限付与について、基本的なことを解説していきます。
Googleアカウントとアナリティクスアカウントについて
まず、Googleアカウントとアナリティクスアカウントは別々のものになります。GoogleアカウントはGoogleが提供する各種サービスを利用するための基本的なアカウントです。そのサービスの一つにGoogleアナリティクスがあり、Googleアナリティクスを使用するためにはGoogleアカウントでアナリティクスアカウントを開設したり、自身のGoogleアカウントにアナリティクスアカウントの権限を付与してもらったりする必要があります。Googleアカウントはその性質上、個人で所有・管理するアカウントになりますが、アナリティクスアカウントは管理者権限を持つ複数人で共同で所有するようなイメージとなります。(FARO REPORT NEXT登録時の「Webサイトに紐づいたGoogleアカウント」とは、アナリティクスアカウント権限が付与されたGoogleアカウントのことを指します)
▼Googleアカウントとアナリティクスアカウント
アナリティクスアカウント構成について
アナリティクスアカウントは図のような階層構造になっています。アカウントの中に複数のプロパティを持つことができ、プロパティの中にデータストリームがぶら下がる構造です。
▼アナリティクスアカウントの構造
アカウントとプロパティ
アカウントとプロパティはどちらもGA4を管理するための構成要素です。イメージとしては「棚」と「フォルダ」のようなものになります。いろいろな資料の所在を明らかにするために、フォルダを分けて適切な棚に配置するのと同じように、GA4もアカウントとプロパティを分けて、どの情報がどこに格納されているかをわかりやすくしています。このアカウントとプロパティの管理の仕方は任意ですが、実務では以下のようなユースケースが一般的です。
■ユースケース
アカウント:会社や組織で一つ
プロパティ:事業やブランドごとに一つ
データストリームと測定ID
データストリームとは、データの発生源です。データストリームには固有の測定ID(ユニバーサルアナリティクスのトラッキングコードに該当)が設定されており、これをウェブサイトに設置することでGA4の計測がスタートします。同じ測定ID(データストリーム)から得られた情報がプロパティにまとまり、データを構成します。データストリームと測定IDはGA4の管理>データストリームから確認が可能です。
▼ 測定ID(管理>データストリーム)
アナリティクスアカウントへの権限付与
アナリティクスアカウントへの権限付与はアカウント単位で付与するか、プロパティ単位で付与するかのどちらかになります。アカウント単位で付与する場合、そのアナリティクスアカウントの配下のプロパティ全てに権限が付与されますし、プロパティ単位であれば、特定のプロパティのみに権限を付与することができます。どちらもGA4の管理>アカウントのアクセス管理またはプロパティのアクセス管理から、追加したい人のメールアドレスを指定し、役割(権限のグレード)を選択して設定できます。
▼権限の付与
役割(権限のグレード)
アナリティクスアカウントに権限を付与する際、そのユーザーにどこまでの操作・変更を許すか、役割(権限のグレード)を設定することができます。各役割の詳細は公式ヘルプをご参照ください。例えば、アナリティクスアカウントを預かって、キーイベントを設定しようとしてできなかった場合、役割が適切でないものに設定されている可能性があります。その場合は管理者に掛け合って、役割を上げてもらう必要があります。
おわりに
GA4のアカウント構成と権限付与周りについて理解することで、アナリティクスの管理者とスマートにやり取りができるようになります。今回の記事がその一助になれば幸いです。権限付与後の分析はFARO REPORT NEXTを使えば簡単に、網羅的にデータを出力することが可能です。ぜひウェブの分析にFARO REPORT NEXTをお役立てください。