キーイベントを活用してウェブの成果を最大化!①GA4設定と活用方法

公開日: 2024/8/19

GA4情報

こんにちは、FAROチームです。

皆さんはGoogle Analytics4(GA4)の重要な機能の一つの「キーイベント」を活用していますか?自社のウェブサイトにGA4を導入しているものの、キーイベントは未設定で活用できていない、という方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、GA4は導入済みでも、まだキーイベントを設定していない方に向けて、キーイベントの重要性や設定方法について詳しくご紹介します。これを機に、GA4の機能をさらに活用し、サイトの成果を最大化してみませんか?

 

キーイベントとは

キーイベントとは、GA4のイベントの内、そのウェブサイトの成果につながる重要なイベントのことを指します。例えば、商品の購入回数や、新規会員の登録数などが該当します。従来のGA4ではコンバージョンと呼ばれていましたが、2024年3月よりGA4上で段階的にキーイベントという名称に変更になりました。なぜキーイベントに変わったのかなど、詳しくは過去のブログもご参照下さい。

 

キーイベントの重要性

すべてのウェブサイトにはゴール(目的)があります。先に述べたように、ECサイトであれば商品の購入。サービスサイトであれば会員の登録など、ウェブサイトごとに様々なゴールがあります。そういった様々なウェブサイトのゴールを柔軟に定量化し、分析できる機能、それがキーイベントになります。キーイベントを設定すれば、例えば期間内に何回キーイベントが発生したか、どのようなユーザーがキーイベントを起こしたか、どういった経路でキーイベントが発生したかなど、キーイベントを中心に様々な分析ができるようになり、ウェブサイトの成果を最大化するヒントを得ることができます。

 

キーイベントの設定の基本

・まずは自社のウェブサイトで何がゴールになるかを定義します
・次にそのゴールが具体的にウェブサイトのどんな行動に当たるかを定義します
・定義が済んだらGA4またはGoogleタグマネージャー(GTM)上で設定を行います

 

GA4設定例~サンクスページ表示をキーイベントにする~

今回の記事ではキーイベントで最も一般的な設定である「サンクスページの表示」をキーイベントに設定してみます。サンクスページとは、お問い合わせや会員登録などのアクションを行った際に表示されるページのことを指します。「お問い合わせが発生した、会員登録が完了した」というウェブサイトのゴールを「ウェブサイト上でサンクスページが表示された」という行動で定義して計測する、といった考え方になります。
 

  1. 事前にサンクスページのURLを確認します。
  2. GA4の管理>データの表示>イベントから、イベントの作成を選択します。

    ▼管理>データの表示>イベント

    カスタムイベント作成画面
  3. 次のカスタムイベント名、パラメータを設定してカスタムイベントを作成します。

    カスタムイベント名:thanksページ到達
    event_name 次と等しい page_view
    page_location 次と等しい https://faro-biz.com/registration/thanks

    ※この設定により、「https://faro-biz.com/registration/thanks」のページURLで発生したページビューイベントは「thanksページ到達」という名前のイベントとしてカウントされます。


    ▼カスタムイベントの作成

    カスタムイベントの作成
  4. 管理>データの表示>イベントで、先程保存したカスタムイベントの「キーイベントとしてマークを付ける」にチェックを入れます。
    ※表示されるまで24時間程度かかる場合があります。

    ▼キーイベントのチェック

    キーイベントのチェック
  5. 以上でキーイベントの設定は完了です。

 

探索レポートを使ってキーイベントを確認

設定したキーイベントは探索レポートで確認することが可能です。
例えば、探索レポートで「イベント名」のディメンションに「キーイベント」の指標を組み合わせると、設定したキーイベントの発生回数が確認できます。

▼探索レポートでの確認例

探索レポートでの確認例

ここに様々なディメンションを組み合わせることで詳細な分析が可能になります。
例えば、「性別」のディメンションを組み合わせれば、キーイベントを起こしたのは男性、女性のどちらがどのくらい多かったのか把握することができます。「セッションのデフォルトチャネルグループ」を組み合わせれば、どういった経路でキーイベントが発生したのか把握することができます。

 

キーイベント設定の際の注意点

・ユーザーが設定を行わない限り、キーイベントが計測されることはありません
・キーイベントは設定してから計測が開始され、過去のキーイベントは計測されません
・1つのプロパティにつき、最大30個のキーイベントを設定できます

 

おわりに

GA4のキーイベントは、サイトのゴールを計測し、分析できる強力な機能です。設定したキーイベントはGA4上で確認する他に、FARO REPORT NEXTで確認することもできます。FARO REPORT NEXTはキーイベントを含めたサイト分析に必要なデータを簡単に、網羅的に出力することができ、改善策を講じるのに効果的にご活用いただけます。この記事を参考に、ぜひ自社のサイトでもキーイベントを設定し、FARO REPORT NEXTを皆様のウェブサイトのグロースにお役立て下さい。