FARO設定前に!GA4拡張計測機能の初回推奨設定について①

公開日: 2023/7/19

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こんにちは、FAROチームです。

UA終了予定から半月が経ち、GA4を利用し始めている方も多いと思います。    
GA4を利用する際に推奨する「拡張計測機能の設定」について2回に分けてご紹介いたします。

GA4では、簡単な拡張計測機能の設定をすることで取得が楽になるデータがあります。    
それでは拡張計測機能はどのように設定するのでしょうか。    
実は、とても簡単でトグルボタンをONにするだけなんです。    
取得できるデータについてFARO分析メンバーがまとめているので、該当項目についてぜひ読んだ上で設定してみてくださいね。

「GA4ではトグルボタンで取得する・しないを選択できる拡張計測機能がある」

GA4ではトグルボタンにて、自社に必要な拡張計測機能を設定します。    
デフォルトで取得できる値も多くありますが、注意が必要です。    
ページビュー数はデフォルトで計測されますが、それ以外のイベントはトグルボタンをオンにして保存することで計測が開始されます。    
以下、拡張計測機能の設定で用意されているイベント、7項目のうち今回は4つをご紹介いたします。

  1. ページビュー数(デフォルトでオン。オフにはできない)
  2. スクロール数
  3. 離脱クリック
  4. サイト内検索
  5. フォームの操作
  6. 動画エンゲージメント
  7. ファイルのダウンロード

まずは、拡張機能を開いてみましょう。    
 GA4画面を開き、左下「管理」>プロパティ列よりデータストリーム>ウェブ ウェブストリーム詳細を開きます。

上記、イベント内の右下をクリックすると、拡張機能設定が出てきます。

拡張計測機能部分を上からご説明します。

1.ページビュー数

  • サイト訪問時にpage_viewイベントを発生させるイベントです。デフォルトでオンであり、オフにすることはできません。
  • page_location(ページの場所)、page_referrer(ページの参照 URL)がパラメータとして取得されます。
  • 「詳細設定を表示」ボタンを押すと、「ブラウザの履歴イベントに基づくページの変更」という項目がありますが、これはデフォルトでオンになっています。
  • この設定はSPAサイト(Single Page Application(シングルページアプリケーション)の略語で、単一のページで、Webアプリケーションを動的に構成する設計)でPVを発生させるための設定です。もしGTMで「履歴の変更」に基づくカスタムイベントを設定している場合、このチェックボックスがオンになっているとPVの二重計上が発生する可能性があります。
    「履歴の変更」と「ブラウザの履歴イベントに基づくページの変更」は発生タイミングや取得される内容などが若干異なるため、サイトに適した設定が必要です。

2.スクロール数

  • ユーザーが各コンテンツの90%ラインまで初めてスクロールした時にscrollイベントが発生します。
  • パラメータは発生しません。
    • 探索ではこのイベントに基づく「スクロール済みの割合」ディメンションが用意されており、「90」という値が入力されています。このディメンションを使い、指標にイベント数を指定することでスクロールされた数がカウントできます。
  • 90%よりも細かいデータが取得したい場合はこのイベントはオフにして、GTMでの実装を行うことをお勧めします。

3.離脱クリック

  • 別のドメインへ移動するリンクがクリックされた場合にclickイベントが発生します。
  • クロスドメイン設定を行っている場合、設定したドメインへの移動ではイベントが発生しません。
  • link_classes(リンクのクラス:アウトバウンド リンクまたはファイル ダウンロード用の HTML class 属性)、link_domain(リンクドメイン:アウトバウンド リンクまたはファイル ダウンロード用のリンク先ドメイン)、link_id(リンクID:アウトバウンド リンクまたはファイル ダウンロード用の HTML id 属性)、link_url(リンクURL:アウトバウンド リンクまたはファイル ダウンロード用の完全な URL)、outbound(アウトバウンド・※ブール値)パラメータが取得されます。

4.サイト内検索

  • ユーザーがサイト内検索を行うたびにどのようなキーワードが使われたかを取得します。
  • view_search_resultsイベントが発生します。
    • パラメータとしてsearch_termが取得され、カスタムディメンション「検索キーワード」として利用できます。
    • デフォルトでは以下のクエリパラメータがついている場合にキーワードが取得されます。
    • 複数のパラメータが存在する場合には最初に一致したパラメータの値が保持されます。             
      ■s                        
      ■search                        
      ■q                        
      ■query                        
      ■keyword
  • もしサイト内検索実行時のパラメータが異なる場合にはクエリパラメータの値を追加することで取得が可能です。
  • サイト「FUNQ」でのテスト例      
    FUNQでは検索時のクエリは「s」(つまり追加設定なしでデータ取得ができる)

今回は拡張イベント計測機能の初回推奨設定より4つについて詳細説明いたしました。    
次回は残り3つのご説明予定です。

ぜひ、推奨設定をお試しください。 

FAROチーム

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