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公開日2019.11.27 /更新日2020.10.23

ビューの設定を工夫して、Googleアナリティクスの複雑なデータをシンプルに!

Googleアナリティクスを効率よく使いこなすには、「ビュー」の設定が重要です。ビューを適切に設定することで、複雑で把握しにくいWebサイトやアプリのデータでも、シンプルに把握できるようになります。

この記事では、具体的な例を交えながら、ビューの設定のポイントについて説明します。

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アカウント、プロパティ、そしてビュー

Googleアナリティクスのデータは、アカウントとプロパティ、ビューの3段階で構成されています。Googleアナリティクスを初めて使われる方にとっては、これらの役割と関係がわかりにくいのではないかと思います。
ビューの設定について触れる前に、まずはGoogleアナリティクスのデータ管理の単位を振り返ってみましょう。

  • アカウント
    データ構造の一番上位にあたり、アカウント内にプロパティとビューが入ります。企業またはブランドごとにデータを管理するためのユーザーアカウントです。
  • プロパティ
    データ構造の中位にあたります。基本的にサイト、アプリごとにデータ管理するためにを作成します。サイトやアプリが複数ある場合はプロパティを複数作成することができます。
  • ビュー(今日のポイント)
    データ構造の下位にあたります。プロパティ1つに対しビューは複数作成できます。みなさんがデータを確認するために見るのは「ビュー」です。

ここでビューを使用する目的ですが、大きくわけて以下の3つがあります。

  1. 特定のデータを除外してデータ計測したい
    フィルター機能を使って特定データの除外を行います。例えば、スパムからのアクセスや、社内や関係者によるアクセスを除外したい場合などによく利用されます。事前に除外の設定を行わないと、データのノイズが入ってしまい正しいデータが計測できなくなってしまいます。
  2. 特定のデータを指定してデータ計測したい
    サイト内にPC、スマホ別にページを分割していて、それぞれのサイト訪問ユーザーの属性やパフォーマンスの違いを比べたい場合に作成します。デバイスごとのビューはビューのセグメント設定機能を使います。
  3. Webサイトのディレクトリごとにデータ計測したい
    Webサイト内にある特定のカテゴリやコンテンツだけのデータを他のデータと別に計測をしたい場合に使用します。例えばディレクトリ単位で区切って、ブログや採用ページを運営しているなどの場合です。

ビューを作成する

それでは、実際に新しいビューを作成してみましょう。

1.Googleアナリティクスの画面左下の「管理」をクリックします。
2.「ビュー」欄の「ビューの作成」をクリックします。

「新しいレポートビュー」画面が表示されます。

3.「レポートビューの名前」欄にビューの名称、「レポートのタイムゾーン」欄でビューの時間帯を指定してから、「ビューを作成」をクリックします。

これで新しいビューが作成されました。

ビューの設定を変更する場合は、オリジナルデータとテスト用のビューを残しましょう

特定データだけを取得または除外する目的でビューを設定する場合は、分析用のビューとは別にオリジナルデータとテスト用のビューを作成することをお勧めします。

  • オリジナルデータのビューさえ残っていれば、万一「データ除外ルールが間違っていた」「除外していたデータがあとで必要になった」のようなことがあった場合でも、取得できるすべてのデータが揃っている状態からやり直せます。
  • テストビューは「新しいイベントやパラメータを試したい」場合などに、失敗しても問題のない環境として使用するためのものです。イベント計測の失敗があとになって判明するといったことはよくありますので、事前に検証できる環境で計測のテストをしておくことは大切です。

したがって、分析用のビューを1つだけ作成する場合でも、以下の3つのビューを用意するようにしましょう。

  • オリジナルデータビュー
  • テストビュー
  • 分析用ビュー

準備ができたら、用途に合わせてビューの設定を変更してみましょう。

設定例①:社内からのアクセスを除外するビューを作成する

アクセス分析にあたってまず大切なことは、社内の関係者によるアクセスを分析対象から除外することです。ここでは例として、分析用ビューに「関係者によるアクセスをIPアドレスを基準として計測対象から除外する」フィルタの適用する方法を説明します。

1.分析用ビューを選びます。
2.Googleアナリティクスの画面左下の「管理」をクリックします。
3.「ビュー」欄の「フィルタ」をクリックします。
4.「+フィルタを追加」をクリックします。
5.以下の条件を指定してから、「保存」をクリックします。
  • ビューにフィルタを適用する方法を選択:新しいフィルタを作成
  • フィルタ名:社内IPからのアクセスを除外する
  • フィルタの種類:定義済み > 除外 > IPアドレスからのトラフィック > 等しい
  • IPアドレス:自社のIPアドレスを入力

これで分析用ビューに、社内IPからのアクセスを除外するフィルタが適用されるようになりました。

メモ
  • フィルタが適用されるのは、フィルタを保存してからのアクセスに対してのみです。フィルタ保存前のアクセスに対して、遡及してフィルタは適用されません。
  • フィルタの種類の「定義済み」「カスタム」の効果は同じですが、「カスタム」の方がより詳細な制御が可能です。
  • 他のビューで作成したフィルタを別のビューでも使用したい場合は、「ビューにフィルタを適用する方法を選択」欄で「既存のフィルタを使用」を選びます。
  • IPアドレスの指定方法が間違っていると、適切に除外できません。複数のIPアドレスや一定範囲のIPアドレスを除外したい場合は、正規表現で記述するようにしてください。
  • 社内からのアクセスをIPアドレスで除外できない場合(固定IPアドレスを取得していない場合)は、CookieやWebブラウザのアドオンを使って除外する方法があります(詳しくは、お問い合わせください)。

設定例②:特定ディレクトリへのアクセスのみを計測するビューを作成する

会社の組織(企業情報や採用)や情報の種別(製品カテゴリ)ごとにディレクトリを分割していたり、スマートフォン用ページとPC用ページをディレクトリ別に分割しているような場合などは、計測対象ディレクトリを限定したビューを用意することで、分析作業を効率化することもできます。

全体からのアクセスをあとからディレクトリ単位に分割して分析することもできますが、ディレクトリやページ単位ではじめから分析対象を限定できるような場合は、特定ディレクトリ分析用のビューを用意することをお勧めします。

1.分析用ビューを選びます。
2.Googleアナリティクスの画面左下の「管理」をクリックします。
3.「ビュー」欄の「フィルタ」をクリックします。
4.「+フィルタを追加」をクリックします。
5.以下の条件を指定してから、「保存」をクリックします。
  • ビューにフィルタを適用する方法を選択:新しいフィルタを作成
  • フィルタ名:わかりやすい名称を入力(例:〇〇〇〇ディレクトリのみ)
  • フィルタの種類:定義済み > 右のみを含む > サブディレクトリへのトラフィック > 前方が一致
  • サブディレクトリ:計測対象のディレクトリを入力します。

これで分析用ビューに、指定したディレクトリへのアクセスのみを計測対象とするフィルタが適用されるようになりました。

ビューを使いこなせば、分析業務も大幅に効率化できる!

ここまでGoogleアナリティクスのデータの構造からビューの役割、作成方法、代表的な設定例を説明しました。
「計測対象に合わせてビューを複数用意する」と聞くと身構えてしまいそうですが、実際の操作を見てみると、時間もかからずに手軽に設定できることがおわかりになると思います。
最初に触れたように、オリジナルのビューとテスト用のビューをしっかり残しておけば、設定に失敗しても問題ありません。さまざまな設定を試行錯誤しながら、計測対象に合わせて分析業務を効率化したり、ユーザー行動の新しい発見にチャレンジしていきましょう!

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