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GA Tips
公開日2019.11.27 /更新日2019.12.04

イベントを設定して、ユーザー行動を詳しく把握しよう!

「イベントを設定すれば、特定のボタンやリンクのクリックや、ページを最後までスクロールしたかどうか(読了率)をGoogleアナリティクスで確認できるよ!」という話を聞いたことはありませんか。知識としては知ってはいるけれど、なんか面倒くさい…という方も多いと思います。

この記事では、「イベントとは?」から実際の使いかたまで、イベントの基本について説明します。

イベント設定が必要なのはどうして?

Webサイトを運用・改善していくにあたって重要なのは、お客様がWebサイトで実際にどう行動しているのかを把握することです。でも、「カタログ用のPDFってどれくらいダウンロードされているの?」「スライダーの2枚目以降ってクリックされているの?」「そもそもどこまで記事を読んでくれているの?」といった行動は、Googleアナリティクスを導入するだけでは計測できません。
この問題を解決するのが、ここで説明する「イベント」なのです。

そもそもGoogleアナリティクスとは、Webページの読み込みの際に計測タグが機能し、情報を記録するという動作をするものです。つまりクリックやスクロールなど、ページ読み込み以外のタイミングで発生するユーザーの動作は、そのままでは記録されません。ページ読み込みのタグとは別の「イベント」タグをWebページに設定することで、あらかじめ指定したユーザー行動があった場合に、Googleアナリティクスに情報を送ることができるようになります。

Googleアナリティクスでイベント計測を行うことで、例えばPDFダウンロード操作やスクロールの度合い、直帰したユーザーがページに何秒滞在していたか、などを計測できるようになります。PDFのダウンロード数はWebサイトのKPIになりえる指標ですし、ユーザーの閲覧・離脱状況を把握するにはスクロール度合いや滞在時間は非常に重要な情報です。

イベントタグの例

ここまで説明してきたイベントですが、イベントのタグの実例を見てみましょう。

例えばexample.comへのリンクをクリックする動作を計測したい場合は、通常以下のように記述します。

<a href="https://example.com/">リンクテキスト</a>

ここでリンクをクリックする動作を計測するには、以下のように記述します。

<a href="https://example.com/" onclick=“ga('send', 'event', 'xxx', 'yyy', 'zzz', aaa);”>リンクテキスト</a>

ここで追加された「ga(‘send’, ‘event’, ‘xxx’, ‘yyy’, ‘zzz’, aaa);」がイベントタグです。
このようにイベントタグを挿入することで、Googleアナリティクスに情報を送ることができるようになります。

メモ

それぞれのWebページを表示する際に読み込む、通常のGoogleアナリティクスのタグも別途必要です。

イベントで送信できる情報──カテゴリ、アクション、ラベル

イベントタグでGoogleアナリティクスに情報を送れること、どんなタグを記述すれば良いのかはわかりました。

それでは、イベントタグで送信できる情報について詳しく見ていきましょう。
イベントタグで送信できるのは、3つの指標と3つのディメンションです。「ディメンション」と「指標」はGoogleアナリティクスによる分析の基本となる考えかた・用語で、データの切り口のことをディメンション、切り口ごとの数値を指標(マトリクス)と呼びます。
例えば降水量のデータを知りたいとき、月単位なのか、それとも日単位、時間帯単位なのかというように、降水量データの切り口をいくつか考えることができますが、これがディメンションです。そしてそれぞれの切り口ごとの量(数値)が、指標(マトリクス)となります。

イベントタグで送信できる指標

指標名 内容
合計イベント数 イベントの発生回数です。
例:クリック数やスクロールされた回数
ユニークイベント数 イベント発生回数のうち、同一PV内で発生した重複分を除いた数です。
例えばクリック数の場合、同一リンクを5回連続でクリックした場合、合計イベント数は5回、ユニークイベント数は1回とカウントされます。
イベントの値 イベントごとにあらかじめ指定した値✕合計イベント数の数値で、イベントの重み付けをする際に使用します。
例えば同じPDFのダウンロードでも、トップページでのクリックと、コンバージョンに近く受注確度が高いお問い合わせページでのクリックは、クリックの価値が変わってきます。
ここでイベントの値をトップページ:20、お問い合わせページ:60と設定すると、お問い合わせページがトップページの3倍の価値があると設定できます。値を設定することで、ページの質と量を同時に計測できるようになります。

イベントタグで送信できるディメンション

ディメンション名 内容
イベントカテゴリ(必須) イベントのカテゴリを示します(名称は自由に指定できます)。必須ディメンションのため、必ず記述しなければなりません。
イベントアクション(必須) イベントのアクションを示します(名称は自由に指定できます)。必須ディメンションのため、必ず記述しなければなりません。
イベントラベル イベントのラベルを示します(名称は自由に指定できます)。

イベントタグの記述例

イベントカテゴリに「PDFダウンロード」、イベントアクションに「クリック」、イベントラベルに「トップページPDFダウンロード」と指定する場合は、イベントタグは以下のように記述します。

ga('send', 'event', 'PDFダウンロード', 'クリック', 'トップページPDFダウンロード', aaa);

上記タグ中の「aaa」の部分には、イベントタグで送信できる指標である「イベントの値」を指定できます。例えばトップページの値:20、コンバージョンに近いお問い合わせページの値:60とすると、それぞれ以下のようなタグとなります。

トップページ
ga('send', 'event', 'PDFダウンロード', 'クリック', 'トップページPDFダウンロード', 20);
お問い合わせページ
ga('send', 'event', 'PDFダウンロード', 'クリック', 'お問い合わせページPDFダウンロード', 60);
メモ

上記例でPDFダウンロードがトップページで5回、お問い合わせページで3回あったとすると、トップページのイベント値は20✕5=100、お問い合わせページは60✕3=180となります。イベント発生数で負けていても、質(コンバージョンの可能性)まで考慮すると、お問い合わせページの貢献力が高いことがわかります。

カテゴリ・アクション・ラベルは、運用しやすい名称で!

イベントのディメンション(カテゴリ・アクション・ラベル)は自由に指定できますが、サイト開設後の運用までを考えて指定するようにしましょう。

ディメンションの命名ポリシーには様々な考えかたがあるため、絶対にこれ!というルールは存在しません。そうは言ってもイベント設定の目的は集計・分析によるWebサイトの改善ですから、分析者にとってわかりやすいだけでなく、施策結果が分析しやすいことを重視しなければなりません。

その点を考慮すると、「ラベルに詳細情報、カテゴリに施策名、アクションにカテゴリ小分類を記載」という運用方法がお勧めです。

例:PDFダウンロード数の改善施策を実行中の場合

トップページの中段および下段、お問い合わせページに計測対象としたいPDFダウンロードへのリンクボタンが設置されている例を考えてみましょう。
まず、PDFのダウンロード数を計測するためのイベントを、それぞれのリンク部分に追加します。

リンクの設置場所 カテゴリ アクション ラベル
トップページ中段 PDFダウンロード トップページ トップページ中段PDFダウンロード
トップページ下段 PDFダウンロード トップページ トップページ下段PDFダウンロード
お問い合わせページ PDFダウンロード お問い合わせページ お問い合わせページPDFダウンロード

ラベルにすべての情報を記載して、カテゴリとアクションにそれぞれ大項目、中項目を記載する運用です。ラベルにすべての情報を記載するのは、ラベルを参照するだけでどの施策なのかを把握できるようにするためです。

ここで例えばトップページ中段のPDFダウンロードのイベントを以下のように記載してしまうと、

リンクの設置場所 カテゴリ アクション ラベル
トップページ中段 PDFダウンロード トップページ 中段PDF

となり、カテゴリおよびアクション、ラベルをすべて参照しないと、トップページ中段のPDFダウンロード施策の計測であることが把握できません。

結局Googleアナリティクスでセカンダリディメンションを表示させるなど追加の操作が必要となってしまいますので、イベントのラベルだけで計測対象の施策を把握できる方が効率が良いのです。

メモ

ここではPDFダウンロードを例に取りましたが、読了率イベントやスライダーのクリックなど、イベントで計測できる他の操作についても、「ラベルに詳細情報、カテゴリに施策名、アクションにカテゴリ小分類を記載」という運用方法をお勧めします。計測対象によって記法を変更してしまうと紛らわしいだけでなく、データの整形や分析に余計なコストがかかる原因となってしまいます。

イベントタグの管理効率化のためには、GTMを活用しよう!

ここまでイベントタグについて説明してきました。
ただし、それぞれのイベントごとにタグの挿入が必要になるため、個別ページへの実装の手間・負担が大きくなるのが悩みどころです。特に、外部の制作会社にコーディングを依頼している場合は、この手間が大きな問題となりがちです。

ここで検討すべきは、GTM(Google Tag Manager)によるイベントタグの管理です。
ページのソース修正が不要のため、外部制作体制の会社であっても社内で機動的に運用できるというメリットがあります。変数で親要素を取得したりルックアップテーブルを活用してわかりやすい名前に書き換えるなど、様々な活用方法があります(GTMについては、また別記事で取り上げる予定です)。

イベントタグを実装すると実際のお客様の行動を計測して、施策の効果測定ができるようになります。PDCAループを回転させながら施策の精度を上げていくためにも、イベント計測を活用して、Webサイトを常に改善していきましょう!


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